軽度発達障害とは?

軽度発達障害とは、知能が正常範囲にあるにも関わらず、認知、言語、社会性、運動などの機能に遅れがある障害です。 一般的には下記に挙げる自閉症、広汎性発達障害、感情障害、学習症・障害、注意欠如多動症・障害(ADHD)などが代表的です。

広汎性発達障害

広汎性発達障害とは脳機能の問題から、コミュニケーションや言語理解力、社会性などに支障をきたす障害です。 広汎性発達障害はその重度によって能力や行動パターンが大きく異なります。 自閉症や高機能自閉症、レット症候群は広汎性発達障害の中に分類されています。

主な特徴

  • 他人とコミュニケーションが上手く取れない。
  • 他人の気持ちや他人が体験したこと、聞いた話などになかなか共感できない。
  • おもちゃや物を使って変わった遊び方をする。
  • 日常生活や慣れた環境に変化があると慣れるのが難しい。
  • 同じ行動やしぐさを何度も繰り返す。

年齢により発達段階が異なります。
同年代の子供と比較した場合の特徴として参考にしてください。

家庭でできること

傾向性を知る
どんな環境や状況の時にストレスが溜まるのか、どんな環境や状況の時にリラックスしているのかを知りましょう。 たとえば、人混みが多いところが苦手など個人それぞれの傾向性があります。 傾向性を知ることによって、その環境や状況を避けたりすることもできます。 またストレスがどれくらい溜まっているのかを予想することができます。
日常生活をルーティン化
なるべく日常生活をルーティン化して、予測しやすい状況を作りましょう。 急な環境の変化や生活リズムの変化は大きなストレスになります。 状況に変化がある時は、あらかじめ前もって伝えてあげるのも良いでしょう。
なるべく具体的に教える
広汎性発達障害は、行動面、コミュニケーション、ソーシャルスキルに障害があります。 思いやりがないというわけではなく、「相手の立場になって考える」ということが一番苦手なので、言葉使いやシチュエーションに適した行動パターンなどは、なるべく具体的に教えましょう。
絵カードなどをコミュニケーションの手段のひとつにする
顔の表情やジェスチャーを豊かに感情表現をしたり、他人の顔の表情やジェスチャーから感情理解をすることが苦手です。 絵カードなどをコミュニケーションの手段のひとつにすることもできます。

セラピストからのメッセージ

広汎性発達障害はその重度によって、学習能力やスキル、特徴が大きく異なるので、自閉症、高機能自閉症、レット症候群など、具体的にどの分類に入るのかを知ることが大切です。 診断をご希望の場合は、ぜひご相談ください。 適切な専門家に診断を依頼して、診断後のレポートの解説と具体的な対策方法などをアドバイスさせていただきます。 また広汎性発達障害を持った子供の個人指導も行っております。